早乙女 哲哉(そうとめ てつや)
天ぷら屋になって60年
毎日
上手になっているのを実感しています
天ぷらは私にとって、
物造りとして、美学の実践です。
日本料理の柳にふく風のごとく・・・
強烈なインパクトは有りませんが
そよ風を強烈な風のごとく
感じる感性を養いつつ
頂くところに真骨頂があります。
天ぷらは、
時間、間、呼吸、と
小さく刻んだ
時を食べる物でも有ります。
間髪を入れず
召し上がって頂けると幸いです。
江戸前である意味を考える。
天ぷらという調理に適した「魚介」
「魚介」は年間通して8割方が江戸前。
入江が深く、波が立たず、かつ250もの河川が流れ込み植物性プランクトンが豊富な東京湾。
そこで育つ小魚は皮が薄く小骨は小さく、天ぷらという料理に適しています。
「玄関に入って偽物は店主だけです」
常にそう言っています。